光車工房

日の当たるところで回転する

祝・2周年!レオス・ヴィンセントおすすめセット(2年目)【後編】

こちらはにじさんじの誇るマッドサイエンティストバーチャルライバー、レオス・ヴィンセント氏(以下、博士と表記)の活動2周年を記念した初見さん向けおすすめアーカイブまとめ・2年目版(後編)です。
前編に引き続き、Vtuberや博士のことをよく知らない方が予備知識なくいきなり見て楽しめるであろう入門向けアーカイブまとめとなっています。

 

前編ではサクッと笑えて元気が出る愉快な配信アーカイブをご紹介しました。
後編では、レオス・ヴィンセントという複雑怪奇な男を違う角度から味わえるコンテンツをご紹介します。「デカい声出してめちゃくちゃする」だけではない、エンターテイナーの別の顔をお楽しみください。

 

トーク系配信

レオス博士はおしゃべりが大好き。旅先で見知らぬ人と世間話をして食事の美味しい店の情報を取ってくるタイプのコミュ強です。あるときはふてぶてしくも懐っこく、またあるときはのんびり柔らかな口調で、相手に応じたスタンスで会話を楽しむ様子にはドタバタしているときとは違う良さがあります。
その一方で、ふざけるつもりのない素のトークでさえあまりにも割り切った価値観や独特の考え方でコメント欄をざわつかせることが珍しくありません。相手のいる対談では、リスナーも「なんだそれ!?」と驚くような体験談が語られることもしばしばです。

そんなマッドサイエンティストのおしゃべり風景を覗いてみましょう。ラジオ感覚で流せるものが多いので通勤・通学のお供にもぴったりです。

 

みとラジ出演回

www.youtube.com


にじさんじといえばこの人!な大先輩・月ノ美兎委員長のラジオにゲストとして出演した際のアーカイブです。若気の至り・死生観・古のインターネット歴など、ディープな話題の連続がいい具合にあやしげで、謎の古道具屋を覗くようなワクワク感があります。

元々みとラジのリスナーだった博士もそんなパンチの強いテーマにノリノリで回答。「死の恐怖を覚えたのはいつからですか?」というなかなか見ない内容のお便りから死生観の話になった際には、学生時代に経験した臨死体験について語り、リスナーを心胆寒からしめました。その他にもこだわりの強い「ヘキ」や若き日のやらかしのエピソードなどが詰まった濃い内容となっています。この過去にしてこのマッドあり。

 

つかラジ出演回

【ラジオ】天開司の #つかラジ 【ゲスト:レオス・ヴィンセント】 - YouTube

こちらは外部のVtuber・天開司のラジオにゲスト出演した際のアーカイブです。にじさんじ甲子園2022で顔を合わせた二人は、ゲーム・音楽・スポーツ・漫画など様々な趣味の一致からすっかり意気投合。PS2がレトロハードと聞いて「えっ!?!?!まあそっか……そうだよなあ……」となった世代の方であればきっと楽しい、気のいい平成あんちゃんたちの元気な懐かしトークが繰り広げられます。

年下ながら頼もしい兄貴っぷりでトークを回す天開、そしてそれに甘えてのびのびと喋った結果イカレが露呈する好き放題博士の取り合わせはあまりにも愉快。博士の子ども時代のクセ強恐怖体験やユニークなお母さんの話も見どころです。

ちなみに、ここでちいかわの面白さで大盛り上がりしたことがきっかけとなり、こんな企画にも博士が登場しています。

【BANトーーーーク】#ちいかわ大好きVtuber【天開司/オリバー・エバンス/コーサカ/ドーラ/富士葵/レオス・ヴィンセント/Vtuber】 - YouTube

Vtuber見たことないけどちいかわが大好き」という人に勧めたら大好評でした。企画として完成度が高く面白いのでこちらも要チェック。

 

トレンドを追う配信・2022年

レオス オリバーの2022年トレンドを追う配信【レオス・ヴィンセント 】 - YouTube

一番年の近い同期・オリバー教授を招いて2年連続で行われたお便り募集企画(昨年分はこちら)。リスナーがハマっているジャンルの2022年のトレンドについてプレゼンを募集し、おじさん2人が年の瀬にそれを眺めて1年間の流行を学ぶというコンセプトの配信です。

気心の知れた相手とのサシということでMCを務めながらもマイペースさ全開の博士。振り回されながらも博士の発言にゲラっぷりを爆発させ、なんだかんだでマッドサイエンティストを甘やかしてしまう教授とのアットホームな空気感が魅力です。

本当に幅広いジャンルからプレゼンが集まっているため、なんだかんだでためになる配信でもあります。あなたもポシドニア・オーストラリスの生態について知見を深めましょう。

 

お悩み相談朝活

【ぷよテト2】朝活レーティングテトリス【レオス・ヴィンセント/にじさんじ 】 - YouTube

好みは分かれるかもしれませんが、個人的には博士の配信の好きなところとして「カラッとしているところ」を挙げたい気持ちがあります。じめじめしたところがなく、人であれ物事であれ何事にもさっぱりとしたスタンスは見ていて非常に気楽です。コメント欄に対する「今日も何かいるな」的な距離感もVtuber初心者としてはとっつきやすいポイントでした。

そんな博士には珍しく、こちらのぷよテト配信の後半からはコメント欄の人生相談に答える流れに。ドライすぎる回答の数々に「博士らしい」と笑っていたリスナーたちでしたが、親子関係での相談に応じる博士から「実家の連絡先が機種変更で飛び、久しぶりに帰省したら実家もなくなっていたがまあいいかと思った。以来自分の親が今どこにいるのかわからないままになっている」という経験談が飛び出したときにはさすがに動揺が走りました。何事にもさっぱりしすぎだろ。

 

マッドオンステージ

この1年の博士を振り返るにあたって外せないポイントとして、演劇や歌といった今までとは毛色の違う活動への挑戦が挙げられます。普段の配信では見られない新たな側面を見ていきましょう。

演劇

3D舞台「カタシロReflect」

⚠注意⚠
このアーカイブには新クトゥルフ神話TRPG用シナリオ「カタシロ」のネタバレが含まれます。
「カタシロ」を体験する予定のある方、および今後体験を検討されている方の視聴は非推奨です。

www.youtube.com

クトゥルフ神話TRPGの名作シナリオ「カタシロ」を原作とした即興劇に博士が本人役で出演。進行役兼医者役に同期のオリバー教授、少女役に主催の健屋花那を迎え、密室での対話劇に挑みます。性質上ネタバレ・スクショ厳禁のコンテンツであるため内容は見てのお楽しみとなっていますが、鑑賞にあたってクトゥルフ神話TRPGについての知識は必要ありません。
プレイヤーの個性や価値観が浮き彫りとなる対話型シナリオで見えてくるのは、レオス・ヴィンセントという人間の多面性。ひねくれ者のくせに変に素直で、自分本位かと思えば思いやりがあり、そして何より……油断のならない男です。中盤以降の博士がまとう常ならぬ空気感は必見。シビれます。
おかわりとして、主催の健屋花那のメンバーシップに加入すると出演者3人による3Dアフタートーク(2023/1/29)が視聴できます。博士のメンバーシップに加入すると本人による同時視聴振り返り(2023/2/6)が楽しめますので、味変用のからしマヨネーズが欲しくなった方はこちらもぜひ。

 

にじさんじの奇怪な物語より「心療外科」

にじさんじの奇怪な物語 - YouTube

3D収録されたオリジナル短編ドラマ集です。書き下ろし脚本に合わせてキャスティングされたにじさんじライバーたちが、世にも奇妙なテイストの物語を演じます。
博士が主演を務めるのは第6話『心療外科』。全人類の心が器官として可視化された世界で心療"外科"医として働く男の元に、ある日ひとりの少女が訪れます。彼女の抱える問題を目の当たりにした心療外科医が下す決断とは……?
博士らしいオーバーリアクションがコミカルな前半から一転、後半では少女の幸せを願う一人の大人として苦悩する姿が印象的な展開に。このシナリオが刺さった方、そして「え?なんでレオスがこんな優しい人の役なの?白衣だから?」と思われた方には、初期の『Detroit Become Human』実況もおすすめです。

 

デビュー当初こそ歌唱に消極的だった博士でしたが、先輩や同期の活動を見るうちに心境の変化があったとのこと。この1年間で3本の「歌ってみた」動画を公開したほか、よそのチャンネルの3Dライブにも度々出演するようになりました。歌を活動のメインに据えていないライバーながら、存在感のある声、そして体に染み付いているであろう80~90年代邦ロック調のアクセントが選曲と噛み合った際の爆発力には目をみはるものがあります。
今回はソロの「歌ってみた」2本、先輩の3Dライブに出演した際の切り抜き1本をご紹介します。

……などと悠長に書いていたら2周年記念に3Dミニライブが開催されてしまいました。この人そんなことするんか。ありがとう博士。

 

ドクター=ファンクビート/nyanyannya feat.レオス・ヴィンセント

youtu.be


まずは疾走感あふれるエネルギッシュなナンバーから。自信満々の天才ドクターをモチーフにした歌詞も博士と相性バツグン……いやちょっと待て。こんなに博士にピッタリの歌詞だったっけ??
実はこちら、通常のカバーではなく博士専用の「feat.レオス・ヴィンセント」バージョン。原曲のコンポーザー・大天才Pことnyanyannya氏*1により歌詞とキーが博士用に変更された特別仕様となっており、リスナーを大いに驚かせました。
そのあたりの経緯についてはこちらの博士とnyanyannya氏の対談で詳しく語られています。nyanyannya氏単独の振り返りでも歌詞の意図についての解説を含めた裏話を聞くことができますので、合わせてどうぞ。

 

ジャンキーナイトタウンオーケストラ/すりぃ

ジャンキーナイトタウンオーケストラ / すりぃ(cover:レオス・ヴィンセント) - YouTube

「歌ってみた」1本目の『天才ロック』や2本目の『ドクターファンクビート』の堂々とした明るさから一転、退廃と反骨の色濃い選曲の3本目。妖しくパワフルな歌唱、そして縦横無尽に動き回るストーリー仕立ての描き下ろしアニメーションMVとが相まって、バチバチのショーが繰り広げられるエンターテイメント作品となりました。凡人の無理解と不条理にケンカを売り続けたマッドサイエンティストが叫ぶ「だったらなんだってんだ!」には聞く側の心を熱くするものがあります。

 

Habit/SEKAI NO OWARI

【3D LIVE】Habit/SEKAI NO OWARI covered by ジョー・力一&レオス・ヴィンセント【にじさんじ】 - YouTube

軽妙なトークと歌唱力に定評のある先輩ライバー、ジョー・力一の3Dライブに出演した際の切り抜き。不敵な歌詞に力一の「ワルいオトナ」っぽさと博士の不遜な態度がマッチし、原曲とはまた違うニュアンスの怪しげなHabitが楽しめます。

こちらのデュエットがツボにはまった方には2022年末のNJU歌謡祭で披露された『ごきげんだぜっ!/DA PUMP』もおすすめ。

 

まめねこだいすき

博士の胸ポケットで共に配信を行う相棒のまめねこ。ペットではなく対等な同居者として自分の暮らしを営む彼のことも、博士はにじさんじライバーの一員として扱っています。「にじさんじ甲子園でレオス監督の学校に入学した選手には一人一匹まめねこが配布される」という設定もあり、どんな生き物なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。博士のまめねこの詳しい生態は2021年の真・初配信で紹介されておりますので未見の方はぜひ。
そんなまめねこですが、今年3月に行われた博士の誕生日記念配信からはとうとう単独でカメラに映れるようになりました。声帯がない生物のため喋ることはありませんが、字幕や手書き文字、身振りなどをフルに使って人間とコミュニケーションを図る姿はなんともキュート。
そんなまめねこの様子が楽しめるアーカイブ3本がこちらです。

 

誕生日記念配信2023

#レオス爆誕29歳2023 ライバーは知っている!レオス㊙情報【レオス・ヴィンセント 】 - YouTube

博士の29歳3回目を記念した配信は「配信に訪れたにじさんじライバーの面々から博士の暴露話を募る」というある意味体を張った企画でした。そんな企画の最後にビデオメッセージを寄せたシークレットゲストこそ、我らがまめねこ。もよもよと動く口元、笑顔になると細くなる目など、表情豊かに感情表現する姿を見せてくれました。字幕で語りかけられるメッセージの内容はろくでもないのですが……。

 

誕生日スパチャ読み

誕生日振り返りとそのスパチャ読み【レオス・ヴィンセント 】 - YouTube

上記の記念配信の振り返りとスパチャ読み*2後半ではまめねこの人気にすねてしまった博士に代わり、まめねこが手書きでスパチャ読みならぬスパチャ書きをしてくれます。短い時間ではありますが、字を間違えたときにはふるふると頭を振るなどちょっとしたリアクションがチャーミングです。

 

レレササアミノメイソンPR配信

【#きれいなレレササ】#にじアミノメイソン で 神の艶を手に入れました【笹木咲/レオス・ヴィンセント】 - YouTube

博士と笹木咲のユニット「汚いレレササ」によるシャンプーのPR配信。どこかで見た形式のクイズ企画にて、「テレフォン」の相談先としてまめねこが登場します。笹木の質問に表情や身振り花振り(?)でヒントを与えるまめねこ、そしてその仕草に一喜一憂する笹木のリアクションのどちらもかわいらしく、微笑ましい時間となりました。

 

「無理して追わないほうがいいですよ」

最後に、去年の記事の締めに貼らせていただいた切り抜きを今年もご紹介します。

youtu.be

Vtuberの配信を見る習慣がない方や博士の配信をよく知らない方に「レオス・ヴィンセント」をおすすめしたい理由が詰まっている切り抜きです。自分というコンテンツの見せ方・出し方・楽しまれ方について常に試行錯誤と研究を続けている博士のエンターテイメントは、これからもさらに進化を続けていくことでしょう。

本記事をきっかけに、この愉快で奇妙で真摯なマッドサイエンティストの世界を覗いてみようかなと思っていただければ幸いです。長々とお付き合いいただきありがとうございました。

そして博士、2周年おめでとうございます!

*1:エアーマンが倒せない』のボーカルを務めた人といえばピンとくる方も多いはず

*2:スーパーチャットの送り主に向けて名前を読み上げて感謝を述べる配信。博士は節目の配信+気が向いたときだけスパチャ読みを行うスタイルです。